こんにちは。
Beija-flor ベイジャフロール
オンラインパン教室
講師 鈴木里美です。
さて今日は、ホームベーカリーの「生地コース」でよりおいしいパンを焼く方法をご紹介します。
先に結論からお話しすると
①生地のこねあがり具合を確認する
②一次発酵の発酵具合を確認する
この2つになります。
手ごねをされる方は、「え?知ってますよ!」と思われるかもしれませんが、 この2つ、ホームベーカリーの生地コースを使う時はスルーしてしまいがちなんです。
まず、生地コースとは、こね~一次発酵までをホームベーカリーに任せるコースです。
材料をいれて、あとは発酵が完了するまで待つだけ。
楽ですよね~!
ではここでちょっと質問。
手ごねをした後、生地を薄くのばしてグルテンの膜をチェックしますか?
おそらく「はい」と答える方がほとんどだと思います。
多くのレシピにもこのグルテンの膜をチェックする工程が書かれてあります。
なぜなら
グルテンの膜をチェックすることにより、生地がきちんとこねられているか確認ができるからです。
よりふっくらとした柔らかい食感のパンに仕上げるには、このグルテンをしっかり作る必要があります。
(グルテン膜のチェックの仕方はこちらのコッタさんのコラムを参考にしてください。)
ではホームベーカリーの「生地コース」を使う時、このグルテンの膜をチェックしますか??
しーてーなーいー
してない
してない
私してなかったよー。
だって一次発酵まで
お任せできるコースですからね!!
でもね、
パンによってそれぞれこね具合が違うんです。
例えばベーグルと食パン。
ベーグルはそこまでこねる必要がないですが、食パンはしっかりとこねてグルテンを強化する必要があります。そうすることでボリュームのあるふっくらとした食感に焼き上がります。
最新のホームベーカリーは、作るパンによって生地のコースを選べることができる機能もありますが、ほとんどのホームベーカリーはその機能がありません。
ですので菓子パンやお総菜パン、食パンなどふっくらした生地を作る時は、こね終わった時点で一度生地を台に取り出し、グルテンの膜をチェックするのがベスト!
グルテンの膜をチェックしこねが足りないなと思ったら、台の上でもう少しこねてみてください。
生地の固さによって、たたきごねやV字ごねをするといいです。
ホームベーカリーは取り消しを押さないで、そのままふたを閉めて発酵に進んでください。
このひと手間を加えることで、次の工程(一次発酵)でイーストが発生させるガスをしっかりキャッチでき、焼き上がりがふっくらとボリュームのあるパンに仕上がります。
グルテンチェックをして問題なければ、生地はまたホームベーカリーに戻して一次発酵が終わるまで待ちましょう。
追加でこねた時は時間のロスがあると思いますので、発酵が終わっても少しの間生地をホームベーカリの中にいれておくといいです。
発酵については次に説明します。
ではまた皆さんに質問!
「手ごねの時、一次発酵終わったらフィンガーテストしますか?」
これもほとんどの方はしていると思います。
でもホームベーカリーの生地コースを使うと、完了音なったらそのまま次の工程(分割)に進んでしまいませんか??
ストーーーーップ!!
生地コースを使う時も、一次発酵の完了音が鳴ったらフィンガーテストをして生地がしっかり発酵できているかを確認しましょう!
生地がふっくら膨らんでいるところに粉を少しふり、人差し指を指します。指をさした穴が小さく閉じてきてしまえば、もう少し生地をホームベーカリーの中に入れておきます。
発酵のみの機能があれば5分ずつ様子を見ながら設定してください。なければ電源を切った状態で構いません。
このフィンガーテストをすることで、生地のグルテンがゆるんでいることを確認します。ゆるませることによって、オーブンの中でより膨らむ生地が出来上がるようになるんですよ。
生地コースの使い方はいかがでしたか?
実践してくださったフォロワーさんからは、「今までより生地がもちもちでしっとりしてびっくりしました!」
というお声をいただいています。
生地コースを使用する際は、ぜひこねあがり具合と発酵具合の確認をして、よりおいしいパンを焼いてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。