ホームベーカリー「生地コース」でよりおいしいパンの作り方

2022年3月4日

 

こんにちは。

 

Beija-flor ベイジャフロール

オンラインパン教室

講師 鈴木里美です。

 

 

 

さて今日は

 

ホームベーカリーの「生地コース」で

よりおいしいパンを焼く方法

 

をご紹介します。

先に結論からお話しすると

 

①生地のこねあがり具合を確認する

②一次発酵の発酵具合を確認する

 

 

 

手ごねをなさる方は

「え?知ってますよ!」

 

と仰ると思います。

 

でもこの2つ、

手ごねの時は当たり前のようにやりますが

ホームベーカリーの生地コースを使う時は

スルーしてしまいがちなんです。

 

 

まず、生地コースとは

こね~一次発酵まで

ホームベーカリーに任せるコースです。

 

材料をいれて

あとは発酵が完了するまで待つだけ。

 

楽ですよね~!

ではここでちょっと質問。

 

 

手ごねをした後、

生地を薄くのばして

グルテンの膜をチェックしますか?

 

おそらく「はい」と答える方が

ほとんどだと思います。

 

 

ほとんどのレシピにも

このグルテンの膜をチェックする工程が

紹介されています。

 

 

なぜなら

グルテンの膜をチェックすることにより

生地がきちんとこねられているか

確認ができるからです。

 

よりふっくらとした

柔らかい食感のパンに仕上げるには

このグルテンをしっかり作る必要があります

 

 

 

(グルテン膜のチェックの仕方はこちら

コッタさんのコラムを参考にしてください。)

 

 

ではホームベーカリーの「生地コース」を使う時

このグルテンの膜をチェックしますか??

しーてーなーいー

してない

してない

 

 

私してなかったよー。

 

 

だって一次発酵まで

お任せできるコースですからね!!

 

 

でもね、

パンによってそれぞれ

こね具合が違うんです。

 

例えばベーグルと食パン。

 

ベーグルはそこまでこねる必要がないですが、

食パンはしっかりとこねて

グルテンを強化する必要があります。

 

そうすることでボリュームのある

ふっくらとした食感に焼き上がります。

 

 

最近のホームベーカリーは

作るパンによって生地のコースを

選べることができる機能もあります。

 

ただ、ほとんどのホームベーカリーは

その機能がありません。

 

 

ですので菓子パンやお総菜パン、

食パンなどふっくらした生地を作る時は

 

こね終わった時点で

一度生地を台に取り出し

グルテンの膜をチェックするのがベスト!

 

 

ホームベーカリーは取り消しを押さないで

そのままふたを閉めて発酵に進んでください。

 

グルテンの膜をチェックし

こねが足りないなと思ったら、

台の上でもう少しこねてみてください。

生地の固さによって

たたきごねやV字ごねをするといいです。

 

 

このひと手間を加えることで

次の工程(一次発酵)で

イーストが発生させるガスを

しっかりキャッチでき

焼き上がりがふっくらとボリュームのある

パンに仕上がります。

 

 

こねた生地はまたホームベーカリーに戻して

一次発酵が終わるまで待ちましょう

 

この時、時間のロスがあると思いますので、

発酵が終わっても少し生地をホームベーカリの中に

いれておくといいです。

 

 

ではまた皆さんに質問!

 

「手ごねの時、一次発酵終わったらフィンガーテストしますか?」

 

これもほとんどの方は

していると思います。

 

 

でも生地コースを使うと、

完了音なったらそのまま次の工程(分割)に

進んでしまいませんか??

 

 

ストーーーープ!!

 

 

生地コースを使う時も 

一次発酵の完了音が鳴ったら

フィンガーテストをして

生地がしっかり発酵できているかを確認しましょう

 

 

ここで指をさした穴が開いたままにならなければ

もう少し生地をホームベーカリーの中に入れておきます。

発酵のみの機能があれば

5分ずつ様子を見ながら設定してください。

なければ電源を切った状態で構いません。

 

 

 

 

ちなみに当教室のレッスンでは

「こね」だけをホームベーカリーに任せて

一次発酵からはボウルに生地を移して行います。

 

そうすることで、

 

・作るパンによってこねる時間を調整できる

・生地のこねあがり具合や発酵の見極めができるようになる

・手ごねでも応用できる工程が学べる

  

という利点があるからです。

 

 

生地コースを使用する際は、

 

①こねあがり具合の確認

②発酵具合の確認 

 

この2点をチェックすることで

よりおいしいパンが焼けるようになりますよ♪ 

 

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました。