こんにちは。
Beija-flor ベイジャフロール
オンラインパン教室
講師 鈴木里美です。
今日は20℃越えの春らしいお天気♪
気候は最高なのですが、どうやら今年から花粉症が本格的に再発。。。
花粉症の皆さん、何とか今年も乗り切りましょう。。
さて皆さん、ほぼすべての家庭用の電気オーブンには、クセがあるのを知っていますか?
パンを焼いたら、焼き色が薄かったり、焼きムラがあったり。。。
これらはオーブンのクセが原因であることがよくあります。
ですが、クセを知って使い方を工夫するだけで、もしかしたら今よりももっときれいにパンが焼けるかもしれません。
今日はよくあるオーブンのクセと対処法についてお話ししたいと思います。
5つのよくあるオーブンのクセ
・加熱のムラ
オーブン内の温度が場所によって違うことがあります。特に、オーブンの端や奥に近い場所は温度が高くなりがちです。
・加熱時間の誤差
オーブンの機種によって、予熱が完了する時間はさまざま。オーブンの予熱完了を待っている間に、パン生地が発酵しすぎちゃった!という経験が私にはありませんか?
・温度のずれ
設定温度と実際の庫内の温度が違うことがよくあります。たとえば、設定温度を180℃にしても実際は160℃前後しかないなど。時間通りに焼いてもいつも焼き色が薄いということはこれが原因かも?
・焼き色のムラ
多くの家庭用電気オーブンは、熱の空気を対流させて焼くため、パン生地同士が近いとその部分に熱がはいらず焼き色が薄くなります。
・蒸気の影響
スチーム機能を使うと、必要以上に庫内の湿度があがったり、逆に足りなかったり。発酵の時は特に注意が必要です。
「私のオーブンにもこのクセある!」という人がほとんどではないでしょうか。
家庭用のオーブンはサイズが小さく、熱を蓄えたり、熱を均一に伝える性能が低いため、どうしてもパンを焼く時にコツが必要なんです。
ではどんな対処法があるのでしょうか?
それぞれのクセの対処法
・加熱のムラ
庫内の温度が場所によって違う場合、天板を途中で反転させます。
基本的に私は、焼く時間の7~8割過ぎたところで焼き色がつき始めているのを確認して反転させます。2段で焼く場合は、上下も入れ替えるようにするといいですよ。
・加熱時間の誤差
当たり前ですが、予熱温度が高温だと予熱が完了するまでに時間がかかります。常にオーブンにパン生地の発酵を待ってもらうよう、余裕を持って予熱を開始しましょう。
・温度のずれ
実際の庫内の温度が予熱温度に達していないというのは、よくあること。庫内の温度を安定させるために、予熱が完了してから最低5分は待ちましょう。
そのためにも、上記でお伝えしたように余裕を持って予熱を開始してくださいね。
いつも焼き色が強い場合は、レシピの温度より10~20℃下げて、時間通りに焼きましょう。できれば、オーブン温度計があれば確かな温度を確認できるので安心です。
・焼き色のムラ
熱を対流させて焼くオーブンの場合、最終発酵で天板に並べる時に、なるべく生地同士を離し、均等な間隔に並べましょう。そうすることで、対流熱が通りやすくなり、パンの側面にも焼き色がつきやすくなります。
・スチームの影響
スチームが出る量は、機種によって違います。
私が使っている石窯オーブンは、スチーム発酵機能を使っても、生地の表面が乾燥します。乾燥している時は、表面がさらさら、もしくはカサカサしています。
逆に、庫内がびしょびしょになるほどスチームが出るオーブンもあります。湿度が高すぎるとパン生地の表面はテカテカします。
70%くらいの室度に保てるのがベストですが、家庭用のオーブンは管理が難しいと思います。ですので、固く絞った濡れ布巾を被せたり、スチームを途中で切ったりして、パン生地の表面がカサカサでもテカテカでもなく、適度に湿っている状態であることを確認しましょう。
オーブンのクセと対処法は参考になりましたか?
ぜひオーブンを使いこなして、美味しいパンを焼いてくださいね♪
尚、コースレッスンでは一人一人のオーブンのクセを確認しながら一緒に対策を考えていきます。
一人じゃ使いこなせる自信がないという方は、ぜひコースレッスンにご参加くださいね♪
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。