こんにちは。
Beija-flor ベイジャフロール
オンラインパン教室
講師 鈴木里美です。
前回までは私のトラウマの話をしました。
1話『私のトラウマの原因はこれだった』
2話『過去の私が邪魔したパン作りと子育て』
できない自分と戦い続け、大事なことを忘れていた私。
そんな時、予想もしていなかった出来事がありました。
私を変えた思いがけない転機
2019年、全世界を襲った新型コロナウィルス感染症。
世間を脅した感染症でしたが、あろうことか、私にとっては今に繋がる大きな転機となります。
仕事は大打撃で、勤務時間が大幅に削減。
時間に追われる毎日から、少し余裕のある生活になりました。
「そうだ、パンを焼こう!」
思い続けていたやりたいことに、向き合うチャンスができたのです。
束縛から解き放たれたかのように、とにかく焼き続ける毎日。
すぐに諦めたあの時のパン作りとは、全く違いました。
そして、パンを焼き始めて夢中になるうちに、ずっと引きずっていた
「見てもらえない苦しみ、私にはできないという思考」
がいつの間にか消えていきました。
最近になって、なぜパン作りが私を救ってくれたのか深く考えたんですが、なんとなく分かったことがありました。
それは
「パン生地をよく見る」という作り方が、私の過去と重なっていたんじゃないかと。
今までずっと「見られていない過去の自分」にとらわれ過ぎて、自分のことがちゃんと見えていなかった。
勝手に優先順位を決め、こうでなきゃいけないという目標を設定し、心の底にある正直な想いがかき消されていたんです。
でも、パン作りを再開してから、しっかりと自分と向き合い、本当に感じていることを理解することで
気持ちがすーっと楽になりました。
さらにパン生地をよく見るという作り方は、小さな成功体験を積み重ねることができ、「できた自分」を感じることで少しずつプラス思考になっていったのです。
この体験から、明らかに昔の自分とは変わっていきました。
明日は最後のお話しになります。
一番伝えたいこと、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。