こんにちは。
Beija-flor ベイジャフロール
オンラインパン教室
講師 鈴木里美です。
今日はメーカー7社を比べて、どんなホームベーカリー(以下HB)を選ぶのがいいのかお話ししたいと思います。
『どれがおすすめですか?』とよくいただく質問ですが、残念ながら「これ!」とお伝えできるものがないんです。その理由は、選ぶ基準が人それぞれだからです。ここでは、私が思う “HBを選ぶときに重視すすること”をお伝えしたいと思います♪
早速お話ししますね。
①どんなパンをつくりたいか
自動メニューには米粉パン・天然酵母パン低糖質パン・ごはんパンなどがあり様々なパンの種類を生地をこねるところから焼くところまで全自動で作ることができます。
パン以外にも、うどん・パスタ・おもち甘酒・ヨーグルト・ケーキなど様々な機能を備えている機種があります。HBを使って何を作りたいですか?まず、そこを考えてみましょう。
②サイズ
HB本体のサイズを考慮しましょう。あまり置く場所がないという方は小さめを選ぶといいですね。当たり前ですが2斤焼けるHBは1斤焼けるHBよりもサイズは大きくなります。
③音の静けさ
小さいお子さんがいたり、タイマーを使って夜中や朝方に生地をこねる場合はなるべく音が小さい機種がいいと思います。一般的に50~60dB(デシベル)であればそれほど大きな音は出ないでしょう。
後ほど紹介しますが、シロカのHBは、マナーモードが付いている機種があります。
④機能
HBには様々な機能が搭載されています。イーストや具材の自動投入、タイマー機能、自動メニュー、「こね」「発酵」「焼き」の独立モード、早焼きなど。
どんな機能が必要かを考えてみましょう。
それでは選び方のポイントをお伝えしたうえで、実際にメーカー7社のHBを比較したいと思います。
①Panasonic
SD-MDX4 (0.5斤または1斤)
・3D匠ねり「ねり」「たたく」「伸ばす」を3次元でおこなうので伸びのよい生地を作りふっくらとしたパンが焼きあがる。
・1つ前のモデルに「リッチ パン・ド・ミ」と「低糖質パンメニュー」が追加。
MDX-102 (0.5斤または1斤)
・マイねり(捏ねる強さや時間を設定して登録できる)機能が搭載。
・パンドミや乃が美を含む41種類の豊富なメニューが搭載
Panasonicは形がとてもおしゃれ。インテリアとしても使えるくらいです。
室温センサーと庫内温度センサーがあるので安定したパンの仕上がりでとてもおいしいパンが焼けます。MDX4はかなりハイスペックなのでそこまで機能が必要なければSD-MDX102をおすすめします。ただどちらも値段は高めで、MDX4は5万弱、MDX102は35,000円~40,000円ほどします。
②エムケー精工
HBS-100 (1斤)
・4段階の発酵と、2回のガス抜きを行うこだわりの工程で、ボリュームのあるきめ細やかな食感のパンが作れる。
・食パンのほか、塩糀パン焼き芋やヨーグルトなど全18メニュー。
HBK-152 (1.5斤)
・上記のモデルに追加で低温長時間発酵のメニューが搭載
エムケー精工のHBは値段が8,000円~10,000円代とお手頃。シンプルで低価格なので使いやすく初心者さんにおススメ。
③ツインバード
BM-EF36 (1.5斤)
・通常の食パン・全粒粉パンピザ生地・甘酒コースなど独立モードを含む全18種類。下記モデルPY-E635に「ブランパン」と「ブランパン生地」のメニューが追加。
PY-E635 (1.5斤)
独立モード含む全16種類の自動メニュー搭載。
PY-E635は7,000円代、 PY-E635は1万円代。低糖質パンを焼くことがないのであれば前モデルのPY-E635がシンプルで低価格。手ごろな価格でマルチに活躍。
④シロカ
SHB-712/722 (2斤)
・天然酵母パンをはじめ、チーズやヨーグルトも作れる29種類の自動メニュー搭載。
・他のメーカーにはないマナーモードもある。
・712/722は型番の違いだけでデザイン・仕様・使用方法・大きさは全て同様。
SHB-122 (2斤)
・SHB-712/722 に比べて自動メニューが少なくパンやバター、ジャム、餅に加え、そば生地など17メニューを搭載。
・天然酵母の機能はない。
SB-1D151 (1斤)
・通常の食パンのほか、早焼きパン、米粉パン、本格的な天然酵母パンなど独立モードを含む19種類の自動コースを搭載。
・B5判ほどのスペースに収まるコンパクトな本体。
シロカは8,000~15,000円の低価格。2斤焼ける機種でもコンパクトなサイズなので、家族が多くてHBを置く場所に困るという方にはおすすめのメーカー。
デザインも機能もシンプルで低価格なので初心者さんにもおすすめ。
⑤アイリスオーヤマ
IBM-020 (2斤)
・10種類の自動メニューと3種類の生地コースが搭載。
タイマーや焼き加減が設定などとてもシンプルな機能のみ。7,000円~8,000円で購入できるので、大型のパンが焼きたい方、必要最低限の機能があって焼き立てのパンが食べたいという方におすすめ。
⑥象印
BB-ST10 (0.5または1斤)
・1斤サイズで本体もコンパクト。
・天然酵母をはじめ様々な食パンやジャムなどの自動メニューが26種類搭載。
・ベーコンやレーズンなどの具を自動投入できるのはPanasonicとこの機種だけ。
価格は少し高めの25,000円前後。具材を入れて焼く食パンを沢山焼きたい方はおすすめ。
⑦タイガー (生産終了となっています)
KBD-X100
・庫内温度センサー、生地温度センサー、室温センサーと3つの温度センサーで安定の焼き上がり。
・独自のミキシングプログラムできめの細かいパンが焼ける
値段は40,000円代と高めだが失敗したくない、質の良いパンが焼きたいという方におすすめ。
今は様々な機能が付いたホームベーカリーが低価格で買えるようになっています。
初めてパン作りをする方は、全自動メニューでこね~焼きまでHBに任せることが多いと思いますが、いずれご自身でいろんな形のパンを作ってみたくなると思います。その時に役に立つのは「こね」「発酵」「焼成」の独立モード。上記でご紹介したHPはすべて独立モードが付いています。
当教室では「こね」の機能だけを使用しています。「こね」の機能がなければ生地コースを使っていただいています。生地コースは、一次発酵まで自動で行う機能ですが、レッスンではこねを終えた時点で生地を取り出し、その後は自分で成形していきます。生徒さんたち、パン屋さんに売っているようなパンが色々作れるようになっています♪
ちなみに私はPanasonicのSD-MDX102を使っていますが、生徒さんたちのホームベーカリーを比較しても、圧倒的にPanasonicの製品はこねがしっかりとできるので、質のいい生地ができあがります。
新しく購入される方は初めに紹介したHBの選び方をポイントに自分に合ったHBを探してみてくださいね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。