こんにちは。
Beija-flor ベイジャフロール
オンラインパン教室
講師 鈴木里美です。
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皆さん、普段使用している小麦粉はなんですか?
私は「イーグル」という外国産小麦を使用しています。
イーグルはスーパーでも売られており、菓子パンやお総菜パン、食パンなどオールマイティに使える粉です。
よく見かける、同じ外国産のカメリアとも質や味が似ています。
最近、国産小麦のことも調べ始め、興味を持った粉があります。
それが、キタノカオリ。
キタノカオリを食べた人たちみ~んな、美味しいって言うんですよね!
「特徴的」「個性的」な小麦とも言われています。
え~!何その粉、気~に~な~る~(IKKOさん登場)
ということで、富澤商店へ行き買ってきました😆
キタノカオリは669円/1Kgでした。他の国産強力粉に比べると若干高めです。
キタノカオリについて調べてたら、なんだか色々面白いことが分かったのでご紹介しますね♪
秋に種をまく
有名な「春よ恋」や「はるゆたか」など、国産小麦の多くは春に種をまきます。
ですがこのキタノカオリは、9月頃に種をまく「秋まき小麦」。
パンには普通、たんぱく量が多く含まれる春まき小麦が適していると言われていますが、このキタノカオリは秋まき小麦でありながら、たんぱく量が多くパン作りにも適した小麦なんです。
粉の色が黄色い
下の写真をご覧ください。
キタノカオリはクリーム色っぽい色をしているのですが、左と右どちらがキタノカオリだと思いますか?
正解は右です!
写真だとちょっと分かりにくいですが、肉眼で見ると明らかに他の粉と違う色をしています。
ちなみに左はいつも使っているイーグルです。
キタノカオリにはトマトやニンジンなどに含まれる、カロチノイドという色素が多く含まれているので黄色味が出ているそうです。
日本と外国のハーフ
お母さんが北海道品種の「ホロシリコムギ」、お父さんがハンガリー品種の「GK Szemes」から生まれた強力粉がキタノカオリ。
ハーフなんですね✨
西洋の粉を掛け合わせたからなのか、フランス産のお粉に近いとも言われています。
実は、最も多く生産されている国産小麦「春よ恋」も、アメリカ品種と掛け合わせた強力粉なんですよ♬
パン作りに優れた外国の品種を掛け合わせて作られているって、面白いですよね。
以上がキタノカオリの特徴になります。
これだけでもちょっと変わった小麦粉というのが分かりますよね!
そして肝心のお味は、、、
☝実際にキタノカオリを使って作った食パンを食べたのですが、
ふわっ!!
もちっ!!
噛めば噛むほど甘い!!
これはおいしいー---!!
そんな小麦粉でした!!
みんなが惚れるのも納得です!!
吸水性がよく、他の小麦に比べてもちっと感のあるデンプンの性質をもっているので、この食感楽しめるんですね。
そして、小麦粉の味がしっかりとし、ご飯のような噛むと甘く感じる風味。
キタノカオリは食パンやバゲットのような、シンプル材料のパンにお勧めだと思います。
これだけキタノカオリを絶賛しておいて、最後にこんなことを言うのもなんですが、、、
実はキタノカオリは安定して育てることが難しく、ここ数年の不作から、各製粉会社が販売を終了するという事態に。。
パン屋さんでも愛用しているところが多くあるので、なんとか生産は続けて欲しいと個人的には思いますが、現状難しいですよね。
でもこれだけ国産小麦の生産が増加してきているので、また後継者にあたる素晴らしい小麦が今後も出てくるのではないかと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。