パンは使用する材料の違いによって分類されます。
それが「リーン」と「リッチ」です。
ここで英語の話になりますが、「Lean(リーン)」には、
脂肪のない・無駄のない・簡素なという意味があります。
リーンなパンはその名の通り、最低限の材料である
粉・水・イースト・塩のみで作られるパンのことを指します。
代表的なパンにバケットやカンパーニュ、ベーグルなどがあります。
4つの基本材料しか使用しないため、焼き上がりは小麦粉の焼けた香りや
発酵の風味を十分に味わえます。
一方、「Rich(リッチ)」には、
豊富な・コクのある・濃厚なという意味があり、
リッチなパンは上記最低限の材料に加え、
バターや砂糖、卵を混ぜて作るパンのことを指します。
代表格に、菓子パンやブリオッシュ、デニッシュなどがあります。
いずれの材料も生地を柔らかく仕上げるので、
甘くふっくらと柔らかいパンが焼きあがります。
余談ですが、まだあまり英語が理解できなかったころ、
カナダのホストファミリーがチョコレートをふんだんに使用した甘いケーキを食べて、
「This is so rich!」と言っていました。
その時私は「Rich=お金持ち」だと思っていたので、
「このチョコレートケーキはお金持ちが食べる高価なものだよ!」と
言っているのだと思っていました(笑)
本当は「すっごい濃厚だね!」と言っていたんですね。
richという単語は普段会話の中でもよく使われていたので、
追々正しい意味を知りましたが、
リッチなパンと聞くたびにこのストーリーを思い出します。
普段食べているパンはリーンですか?リッチですか?
材料によって分類されることを知っていれば、
パンを買うときや作るときに役立ちますよね。